算数科教育の歴史(黒表紙教科書、緑表紙教科書、水色表紙教科書、単元学習、現代化、ゆとり)について述べ、それらの教育内容を自分の観点で考察せよ(4枚程度)。上記踏まえ、2002年度完全実施の学習指導要領(算数科)の特徴について述べ、その教育内容を自分の視点で考察せよ(4枚程度)
【1】算数教育の歴史
算数教育は、江戸時代の学校においても行われていた。
幕府の直轄の官学では、数学に関する内容はほとんどな
かったが、藩校では、数術として教えられていた。寺子
屋においても、読み書きについで、算数(算用)は重視
され、算盤を用いた珠算を中心に実学指向の算数が行わ
れていた。その際、教科書として吉田光由によって書か
れた「塵劫記(じんこうき)」が多く用いられた。
明治初期にはいると、国家による算数教育がはじまっ
た。数と計算のものが増え、ペスタロッチの直観主義が
取りいれられるなど、算数教育は大きく方向転換をした。
また、教科書の問題文が縦書きになり、絵柄が入ってき
た点も大きな変化である。幾何も小学生用にアレンジさ
れたものが行われ始めた。
明治時代中後期になると、教育制度が整備され...