児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、
対人関係(親・仲間))の拡がり、自己意識などが
どのように変化するかをまとめよ。
われわれ人間は、母の胎内に育ち、出生し、乳児期、幼児期、児童期、青年期を過ごして成人となる。受胎に始まって年齢とともに心身は変化していく。生活体が量において増大し、構造において精密化し、機能においては有能化していく。これを発達という。発達の原理には以下の事項が挙げられる。発達は固体と環境との相互作用のうちに進行する。発達は分化と統合の過程である。発達は連続かつ非連続である。発達には方向と順序がある。発達には周期性がある。発達は独立へ向けての過程である。発達には大きい個人差と多様な個性がある。以上の発達の原理を元とし、人間は連続した過程の中で心身ともに発達していく。そして遺伝子や環境の影響を受けながら人格が形成されてくる。人格とは人としての特徴、つまり「その人らしさ」ということになる。具体的には、他人にそのように見えている個人の外観、つまり「人柄」・人がその生活において演じている「役割」・それぞれの人に内在している個人的な性質の総体、つまり「個性」・個人の...