体育科教育Ⅰ 【2単位目】
小学校体育科の学力および評価の観点について考察せよ。また、「指導と評価の一体化」について考察せよ。
体育科教育Ⅰ
【2単位目】
小学校体育科で求められる「学力」について論述するならば、1つは児童が自ら進んで運動に親しむ習慣を身に付け、自発的に運動する力であり、もう1つは生涯にわたるスポーツ生活の基礎を習得し、自らの生活を見直しながら課題を見つけ、健康な生活習慣を身に付けていく力であると考える。さらにそれは知識としての理解にとどまるのではなく、行動できることを伴って始めて学力といえるのである。
では、それらを評価していく観点であるが、まず「運動の技能」である。これは基本的技能、応用技能、練習や試合の進歩の度合いなどが、敏捷性、巧緻性、柔軟性などの側面から評価されるのである。注意しなければならないのは、結果のみで簡単に評価するのではなく、幅広くあらゆる角度から総合的に評価する必要がある。次に「運動に関する思考・判断」である。これはその運動に対して適切な行い方を知り、それを選択することができているか、また自らの力や課題を知り、それに応じた練習方法などを選択できているかどうかを評価するのである。そして「運動への関心・意欲・態度」である。これは個人種目、あるいはチームゲームにより観点は異な...