「あなたが今日の日本の教育が直面している最も大きな課題と思うものを一つ挙げ、それと教育との関連について述べなさい。」
私が今日の日本の教育が直面している最も大きな課題と思うことは、「学校と教師」と子どもたちの関係であると考える。教育を受け未来を担う子どもたちが、日々の生活の大半を過ごす「学校」という存在。そして、その学校生活の中で多くの時間を共に過ごす指導者である「教師」という存在。これらの存在は、子どもたちの教育(成長)にとって、大きな影響力をもっている。もちろん、家庭(家族)や地域社会の大人たちによる子どものしつけや、コミュニケーション、カウンセリング、国際化や価値多元化、そして環境問題といった様々な課題が子どもたちを取り巻く社会に多く存在しているのは事実である。このような教育に関する様々な問題は、それら一つ一つに対してそれぞれの立場の人や専門家、あるいは政治・行政が改善に向けたていねいな取り組みをしていくべき課題ではあるが、子どもたちにとって身近な「学校と教師」こそが、すべての課題に直接的又は間接的に関わり、またより良い方向へ導くことができる存在なのである。とりわけ教師は...