人間の発達と学習 第2分冊

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    資料紹介

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    (1)考えるということは、知識があるからこそあるものではないだろうか。全く知識がないということがどういうことかを想像するのは難しいが、知識がなければ、感覚しかないように思う。すなわち、「痛い」とか「気持ち良い」というものである。ただ、今私は知識にによって「痛い」「気持ち良い」という言葉を使ったが、この言葉自体も使えなければ、それは本当に感覚でしかなく、そこに考えるという概念は存在しないのではないだろうか。そして考えるという過程がなければ、もちろん「わかる」という概念も存在しない。知識を得て考えてはじめて「わかる」のだし、考えてそこから知識を得たから「わかる」のだということもできる。
     国語で言えば、知識があって「物語などの読み」は成立する。知識がなければ、「読む」ということはできない。そして読むことができなければ、当然考えることもできず、それでは「なるほどな」とか「そういうことだったんだ」というわかるということは起こり得ない。
     すなわち、知識がまず第一にあり、それによって第二に考えるということがあり、さらに第三にわかるという流れであると考える。そして、わかるということは、知識を得ると...

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