『教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、
今日的課題についてまとめてください。』
教育課程の概念は一般に、「学校教育の目的や目標を達成するために、教育内容を生徒の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画である」とある。つまり教育課程は、学校の指導をもとに、実際に児童・生徒がもつところの教育的な諸経験、または、諸活動の全体を意味するのである。
基準となる学習指導要領は常に一様であるわけではなく社会変化が大きく影響し、その時代に求められる様々なニーズを盛り込み、それが教育課程として現場に反映されていく。指導要領を左右するのは、「見る・聞く・話す」を中心とした「経験主義」か「読み・書き・計算」を中心とする「系統主義」のどちらを重視するかである。文部省が教育課程審議会の答申を受けて制定し、各学校はその基準に従って、教育課程を編成し実施する。
教育課程の編成に当たり、前提にしなければならない原則的事項がある。学習指導要領では、「法令及び学習指導要領の示すところに従うこと」、「児童・生徒の人間として調和のとれた育成を目指すこと」、「地域や学校の実態を考慮...