日大 通信 貿易論分冊1(WTOの内容とそれ以降の貿易の変化について)参考資料情報有り

閲覧数1,765
ダウンロード数13
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     ガット・ウルグアイ・ラウンド(関税貿易一般協定・多角的貿易交渉)は、19 93年12月15日、ジュネーブのガット本部において決着した。19 86年9月にウルグアイのプンタ・デル・エステで開催された閣僚会議で新ラウンドの開始が宣言されてから、実に7年3ヶ月が経過していた。この間、いく度かウルグアイ・ラウンドの挫折が危惧され、マサチューセッツ工科大学のレスター・サロー教授などは「ガットは死んだ」とさえ発言した。しかし、結果は成功であった。ここでは、ウルグアイラウンドの合意で設立したWTO(世界貿易機関)の内容と、それ以降の貿易の変化について述べる。
    従来のガットは、法的には条約を採用した締約国の集まりにすぎなかった。ガットに代わって、国際機関としてのWTOの設立が決まったことは、戦後設立されるはずであった国際貿易機関( ITO)が流産して以来、ずっと続いていた「暫定的な」ガットによる変則的体制が終了し、ウルグアイ・ラウンドの成果を実施し、今後の多角的交渉を通じて、世界貿易の一層の自由化を実現するための本格的な国際機関が誕生することを意味する。WTOは統一紛争処理手続き、貿易政策の審査など...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。