94回問125
パーキンソン病治療薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
カルビドパは、芳香族L-アミノ酸デカルボキシラーゼを阻害し、内服したレボドパの脳内移行量を増加させる。
ドロキシドパは、パーキンソン病における振戦と筋強剛を改善するが、無動症とすくみ足を悪化させる。
セレギリンは、B型モノアミン酸化酵素(MAOB)を阻害し、レボドパの効果を増強する。
タリペキソールは、ドパミンD2受容体を刺激してパーキンソン病の症状を改善する。
ビペリデンは、向精神薬により誘発されるパーキンソン病様症状には無効である。
1(a,b,c) 2(a,b,e) 3(a,c,d)
4(b,d,e) 5(c,d,e)
解答 3
○ カルビドパは、芳香族L-アミノ酸デカルボキシラーゼを阻害し、レボドパからドパミンへの変換を抑制し、脳内移行量を増加させる。
× ドロキシドパは、ノルアドレナリンの前駆物質であり、中枢内でノルアドレナリンに変換され、パーキンソン病における立ちくらみとすくみ足を改善する。
○
○
× ビペリデンは、中枢性抗コリン薬であり、向精神薬により誘発されるパーキンソン病様症状には有効である。