個別援助技術(ケースワーク)の原則と進め方について述べよ。
1. 個別援助技術の目的
利用者(クライエント)が自由に考え自由に選択すためには、利用者自身が自分の考えに気づく必要がある。その考えの整理を手伝い、利用者が本当に自分の欲していることを理解できるように援助することである。
2.援助の原則
個別援助技術の上位概念であるソーシャルワーク(社会実践)の原則が適応されるべきである。ソーシャルワークの原則とは、援助に際してソーシャルワークの中心的価値に基づく行動範囲にのっとって行動することである。
バートレット(Bartlett,H.M)は「ソー
シャルワークは、人間のもつ潜在的可能性の達成をその究極的な価値として、その達成に向かって進んでいくといってよいのであろう」と述べている。
全米ソーシャルワーカー協会(NASW)倫理網領では、ソーシャルワークの中心的価値として次の6項目を挙げている。
①ソーシャルワーカーの第一義的目標は生活上の問題を持つ人々を援助し、社会生活の問題について発言すること。
②ソーシャルワーカーは社会的不正義に挑戦すること。
③ソーシャルワーカーは人の本質...