1.あらすじ
著者の中村雪江さんが、ソーシャルワーカーとしてクライエントと接するときに抱いた感情が書かれた本である。様々な内容の話が書かれているが、その中からいくつか紹介したいと思う。
同意書がなければ手術をすることが出来ない制度を前に、親族から同意書を得ることが困難な高齢者が困惑する話や、入院中にトラブルばかり起こす患者さんに対する接し方や、その患者さんの心情について考える話。他には、シンナーを吸い母親に迷惑をかける少年に優しく賛同しながらも、正しい方向に導くことが出来た話など、全体的に相談を受けた際の接し方やクライエントの本当の気持ちが描かれている。
中村雪江さんは、クライエントと接した記憶を文に直していく作業の中で、お互いの関係の中で信頼が深まることの意味を改めて考えさせられたと言っている。ソーシャルワーカーとして最も大切な信頼関係をどのように生んでいくか、そんなことを考えることの出来る本である。
1.あらすじ
著者の中村雪江さんが、ソーシャルワーカーとしてクライエントと接するときに抱いた感情が書かれた本である。様々な内容の話が書かれているが、その中からいくつか紹介したいと思う。
同意書がなければ手術をすることが出来ない制度を前に、親族から同意書を得ることが困難な高齢者が困惑する話や、入院中にトラブルばかり起こす患者さんに対する接し方や、その患者さんの心情について考える話。他には、シンナーを吸い母親に迷惑をかける少年に優しく賛同しながらも、正しい方向に導くことが出来た話など、全体的に相談を受けた際の接し方やクライエントの本当の気持ちが描かれている。
中村雪江さんは、クライエントと接した記憶を文に直していく作業の中で、お互いの関係の中で信頼が深まることの意味を改めて考えさせられたと言っている。ソーシャルワーカーとして最も大切な信頼関係をどのように生んでいくか、そんなことを考えることの出来る本である。
2.自分の考えた福祉
この本を読んで思ったことは、ソーシャルワーカーとしてクライエントと接するときには、例えどんなに横暴なことであっても最初から否定することはしてはいけないとい...