戦後日本商業の歴史的展開と現在の問題点
戦後の日本商業を担ってきたのは、小規模な小売商店であったが、戦後の高度経済成長時代に現れた流通革命で、画一的商品・低価格・大量販売・セルフサービスといった特徴を持ったスーパーマーケットが台頭するようになった。その結果、スーパーが成長する中で商店街、百貨店、専門店との摩擦が高まり、大店法が制定された1973年頃には、ダイエーの売上高が、ついに三越の売上高を上回ってトップになった。しかし、石油ショックの影響を受け、大量生産・大量消費の時代が終わり、やがてスーパーは経営不振になってゆく一方で、閉店していく商店街の隙間を埋める形で24時間営業のコンビニエンススト...