動物用代用乳と乳児用代用乳のカードや脂肪球の違いについて実験しました。
動物用代用乳と乳児用代用乳の脂肪球の大きさ、カードの違いについて
目的
動物用(牛)用代用乳は、難消化性のハードカードが形成される代用乳が良い製品だとされている。生乳にレンネットを加えた場合には、ハードカードが形成されるが、生理学的に見ると、ハードカードの消化性は疑問である。
また、乳用牛は人間が好むような高脂肪・高蛋白な乳を出すよう品種改良され、工夫された餌を給餌されている動物であるため、本来乳牛が分泌する乳汁の成分であるとは言い難い。そのため、乳牛が分泌する乳成分を真似た代用乳が良い製品であるとは言えない。
実際に、代用乳のみを給仕されている仔牛は、消化不良による脂肪便や発酵異常による酸臭便をすることがあり、これらの消化異常が続いた場合には、発育が著しく悪い。
一方、乳児用代用乳の起源は古く、最初は乳牛の乳汁を真似たハードカードであった。しかし、母乳の研究が進むにつれてソフトカードの方が消化性は良いとわかり、ソフトカードの代用乳が販売されるようになる。医療技術の進歩も目覚しい時代ではあるが、ソフトカードの代用乳により乳児の消化器疾患による死亡率が減った。
これらの理由から動物用代用...