分子生物学実験
<目的>
遺伝子の増幅と解析の原理と方法を理解するとともに、具体的な手法を身につける。
<原理>
カラーセレクションの原理
クローニングベクターであるpBluescriptは制限酵素EcoRIによってMCS部が切断される。同様に目的のDNAもEcoRIによって切断されるので、これらを連結させることができる。なお、クローニングベクターには、制限酵素を用いたクローニングの操作がやりやすいように、制限酵素部位または制限部位が、1カ所に集まるように設計されており、マルチクローニングサイト(MCS)と呼ばれている。MCSには、使用頻度の高い制限酵素部位が集められていて、しかもほとんど制限部位がベクター内で唯一の部位になるように設計されている。つまり、MCS領域内のある制限酵素部位を、対応する制限酵素で切った場合、そこ1カ所のみが切断されるので、ベクターの必要要素を失うことなく、クローニングができる。
そして、目的のDNA断片を連結させたpBluescriptをコンピテントセル化したJM109株に導入して形質転換を起こす。
しかし、連結反応の段階において、セルフライゲーションが起こり、目的のDNA断片がMCSに挿入されずに元に戻るという可能性が生じる。
この場合、カラーセレクションを行うことで、目的のDNA断片がMCSに挿入されたかどうかを区別することができる。
ベクター:pBluescript
宿主細胞:コンピテントセル化したJM109株
分子生物学実験
<目的>
遺伝子の増幅と解析の原理と方法を理解するとともに、具体的な手法を身につける。
<原理>
カラーセレクションの原理
クローニングベクターであるpBluescriptは制限酵素EcoRIによってMCS部が切断される。同様に目的のDNAもEcoRIによって切断されるので、これらを連結させることができる。なお、クローニングベクターには、制限酵素を用いたクローニングの操作がやりやすいように、制限酵素部位または制限部位が、1カ所に集まるように設計されており、マルチクローニングサイト(MCS)と呼ばれている。MCSには、使用頻度の高い制限酵素部位が集められていて、しかもほとんど制限部位がベクター内で唯一の部位になるように設計されている。つまり、MCS領域内のある制限酵素部位を、対応する制限酵素で切った場合、そこ1カ所のみが切断されるので、ベクターの必要要素を失うことなく、クローニングができる。
そして、目的のDNA断片を連結させたpBluescriptをコンピテントセル化したJM109株に導入して形質転換を起こす。
しかし、連結反応の段階において、セルフライゲーションが起こ...