起業を実現するための 「事業構想」 と 「資金調達」
政治経済学部 経営学科 1年
(00000000) 佐々木 武蔵
はじめに
21世紀に突入し、わが国の経済はまさに大変革を迫られている。大企業の合併・提携が進み、急激な産業構造の変化や産業の空洞化など、企業自らが抱える厳しい状況に加えて、急激な高齢社会への移行、世界経済危機に伴う消費行動の急速な低下や雇用不安など、難問が一気に押し寄せている。
しかし、このような危機に伴う変革の時期にこそ、新たなビジネスと価値創造へチャレンジするという逆転の発想が重要なのではないだろうか。不況時には、大企業や大組織は迷い、果敢な経営を行うことができないだろう。そのようなときにこそ「ベンチャー企業」の優位性が最大化されるのであり、今こそ「起業」のチャンスなのである。今期の「経営学特別講義」において、起業や開業をテーマにした講義が多く行われたことも、起業のニーズが高まっていることの一つの証左であろう。
以上の認識に基づき、本レポートでは、関連する特別講義の内容をもとに、「起業」を一つの大きなテーマに論じていく。より具体的には、私自身も将来的に起業を志して...