教育の原理第2分冊

閲覧数2,252
ダウンロード数16
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    教育の原理 第2分冊
     『前近代社会において、家庭は自給自足の生活を基盤にしながら、宗教的、文化的、教育的、性的機能を持ち合わせていた。しかし、近代社会においては、それらの機能を他集団に譲渡した。』(テキストp105)つまり、江戸時代においては「慶安御触書」にみられるように、農民は生かさず殺さずという考え方であり、農民は幕藩にとって労働力であり、税金(年貢)を納入するものであった。慶安御触書には、農民に対し勉学に励むことは書かれていない。つまり、幕末までの間において幕藩は日本という国家よりも幕府や自分の藩が繁栄することを望んでおり、幕藩にとって役立つ有用な人間を育てるための教育のみを行っていた。そのため、現在のような義務教育(公教育)が発達しなかった。
     『近代社会においては、学校は公教育が普及することにより、家庭での機能を分担していくことになる。学校教育が家庭教育の補完

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    教育の原理 第2分冊

     『前近代社会において、家庭は自給自足の生活を基盤にしながら、宗教的、文化的、教育的、性的機能を持ち合わせていた。しかし、近代社会においては、それらの機能を他集団に譲渡した。』(テキストp105)つまり、江戸時代においては「慶安御触書」にみられるように、農民は生かさず殺さずという考え方であり、農民は幕藩にとって労働力であり、税金(年貢)を納入するものであった。慶安御触書には、農民に対し勉学に励むことは書かれていない。つまり、幕末までの間において幕藩は日本という国家よりも幕府や自分の藩が繁栄することを望んでおり、幕藩にとって役立つ有用な人間を育てるための教育のみを行っていた。そのため、現在のような義務教育(公教育)が発達しなかった。

     『近代社会においては、学校は公教育が普及することにより、家庭での機能を分担していくことになる。学校教育が家庭教育の補完を行うことにその意義がしばしばみいだされている』(テキストp105-106)従来なら家庭で担わなければならない部分まで、学校教育に委ねられていることもある。

     『近代社会では学問を修得し、上級学校に進学することが...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。