民法判例百選 夫婦相互の日常家事代理権と表見代理

閲覧数2,218
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 14ページ
    • 会員2,200円 | 非会員2,640円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    民法判例百選Ⅰ総則・物権(第五版)
    30 民法761条と表見代理
    最高裁昭和44年12月18日第1小法廷
    ①事実の概要
     本件の土地は、Xが夫Aとの婚姻前に自己の働きによって昭和24年3月頃に他人から買い受けたものであり、また本件建物はXが同年6月頃建築したものであって、そのいずれもX名義で登記をして所有してきたものであり、Xの特有財産であった。
    ところが、昭和37年に夫Aの経営する株式会社N商店が倒産したため、N商店に対し特に多額の債権を有していたT会社の経営者Yは、債権回収を目的として、昭和37年4月2日、AY間で本件土地建物の売買契約が締結され、同年4月12日付けでYに所有権移転登記がなされた。(代金はN商店の清算終了の際にT会社が有する残債権の譲渡をもってあてるとされたようである。)
     1964年XはAと離婚。Yに本件土地建物を売り渡したことはなく、上記登記の申請手続をしたこともなく、売買契約は全くXの関知しないもので無効であるとして、Yに対し上記登記の抹消登記手続きを請求して本訴に及んだ。
     これに対してYは本件売買について、次のように争っている。Xは自らAに自己の印鑑及び印...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。