研究構想
【タイトル】
取材~報道の自由とその限界 報道倫理自浄システムの実効性確保に向けて(仮)
【研究計画の概要】 表現の自由という憲法的価値のもと、業界による倫理綱領の策定や第三者機関による監督などメディアによる自主規制が定説となっている。しかし、やらせや虚偽証言の報道、記事の盗作など自主自律機能が作用していない事例がなおも続いている。自主規制が本当に好ましいのだろうか?むしろ法による規制を強化すべきなのでは?いや、それは表現の自由との関係で大きな問題を孕んでいる・・・というゆらぐ悩みの中、ジャーナリストに倫理的反省を促す「自己を律する制度」として倫理法の設置を考えていきたい。
法制化に向けたヒントとして、公務員法や弁護士法などの権力監視・信頼担保システム法制と企業組織内における教育システムを挙げる。ジャーナリズムの権力性とは?ジャーナリストに資格制度まで求めるの?組織外ジャーナリストはどうするの?法によって倫理教育ができるの?倫理を法制化するってどういうこと?法制化は表現の自由の規制となるの?などなど考えながら自主規制の限界と法規制の限界を探り、その接合点としての倫理法を考え...