日本語教育概論2_日本語はどんな言語か

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    本稿では日本語学習者にとって日本語とはどのような言語か、音韻・語彙・文字・文の構造・表現の特徴を述べる。
     音韻
     日本語の母音音素は/a/, /i/, /u/, /e/, /o/の五つのみである。子音音素は/k/, /s/, /t/, /n/, /h/, /m/, /j/, /r/, /w/, /g/,/z/, /d/, /b/, /p/である。子音音素が単独で発音されることはほとんどなく、子音+母音で発音することが多い。日本語の音節は開音節というが、これは撥音と促音を除き、音節が母音で終わるからである。日常の言語感覚に等時性リズムのある単位=モーラ(拍)がある。「ガ・ッ・コ・ー」(学校)は4拍、「ニ・ッ・ポ・ン」(日本)も4拍と数えるのは、特殊音素の撥音/N/、促音/Q/、長音/R/をモーラの単位として扱うためである。アクセントは高低アクセントである。社会的な習慣として決まっているため、同音語の意味の区別をすることができる。例えば「ハシ」だが、1音節目を高く2音節目を低くすると「箸」となり、1音節目を低く、2音節目を高くすると「橋」になる。
       語彙
     日本語は他の外国語と比べる...

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