P6703 人権(同和)教育
①学校教育における人権(同和)教育のあり方について実践にふれながら論じること。 5月午前
学校教育において「同和教育」の施策はどのように展開されてきたのだろうか。以下のA~Dが「何を目指し」「どのように」取り組まれてきたのか、またそれぞれの成果や課題はどのようなものだったのかを述べていく。
A抽出促進(指導)
原学級での一斉授業では伸ばしきれていない、部落の子どもの学力保障をするものである。別教室で行われる。基本的に、国語・数学・英語を中心に、1~3人ほどで、一人ひとりの課題に応じた進度や内容で学習を進める。最終的には原学級に戻ることを目指していた。子ども一人ひとりに集中して指導できるため、学力を底上げする効果はあった。しかし、「知識の一方的な教え込み」という傾向が強かった。そのため、集団で仲間と切磋琢磨したり、交流したりする力が養えない、というデメリットも見受けられた。京都市内の中学校で実践されていたことが、例として挙げられる。
B分割授業
いわゆる「少人数制の授業」である。原学級を2分割し、授業を行う。「抽出促進授業」の課題を克服するために実施さ...