日本におけるファーマーズ・マーケット(農産物直売所)の概要とその必要性

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    「ファーマーズ・マーケット(農産物直売所)の概要と存在意義」
    ~「わいわい市(神奈川県)」訪問レポートと併せて~
    大量生産・大量消費時代、大量流通システムは確実に私たちの食生活を豊かにした。しかし、その一方で、生産者と消費者の顔がお互いに見えなくなった結果、生産者のモラルの低下と消費者の安ければ安いほどよいという考えが相まって、食に対する安全性や信頼を失うようなニュースが後を絶たない。他方、海外から日本に届く輸入農産物は、新鮮さに欠けているだけでなく、その栽培過程や保存方法が見えづらく、農薬の使用など消費者にとっては何となく不安を覚えるものである。そのような今日、生産者と消費者の結びつきを取り戻すための接点として、私が注目したのは、「ファーマーズ・マーケット」といわれる農産物直売所である。
    ファーマーズ・マーケットとは、複数の農家が自分の農場で作った農作物を持って集まり、消費者に直接販売することで、路上で取り引きされる素朴な朝市タイプや庭先での販売等個人レベルの小さいのもファーマーズ・マーケットとよばれるものである。近年では、農協(JA)が直営している、一定の売り場面積がありスーパーマ...