最近、フリーター・ニートと呼ばれる人たちが増えている。その増加の理由とニートという言葉についても考えながら、社会構造の変化がわれわれの行動・意識をどう変えていくのかということについて、フリーター・ニートを例に取り上げていく。
私たちがニートと言われて思いつく言葉は「やる気がない」、「ニートは本人や家族に問題がある」などである。しかし、これは社会的に構築されてしまったものである。
ニートと考えられているのは、無業者(専業主婦、定年退職した老人等)の中で「15歳から34歳までの専業主婦でない人」である。ニートは「非希望型」と「非求職型」とに分けられるが、ニートに分類される人の中で特に「非求職型」の...