地域資源利用学レポート
「水環境の再生と地域の活性化」
<琵琶湖・淀川流域圏の再生>
提出日
2007年7月24日
Ⅰ.琵琶湖の概要
琵琶湖・淀川流域は平城京をはじめとする都が千数百年にわたって引き継がれ、我が国の政治・経済・文化の中心として栄えてきた。この繁栄を支えてきたのは、琵琶湖・淀川を中心とした、交通、物流網であり、その水そのものである。
琵琶湖は湖面積674平方キロメートル、容量275億立法キロメートル、直接流入してくる河川だけで約120本を数える日本最大の淡水湖である。琵琶湖は世界でも有数の古い湖であり、ビワマス、セタシジミ等の固有種をはじめ、100種以上の魚類等が生息している。また、琵琶湖には滋賀県民はもとより内外から多くの人々が訪れ、湖面を利用した多様なレクリエーションを楽しめる地域となっている。
図1.琵琶湖鳥瞰図
しかし、一方で流域での人口の増加、市街化の進展あるいはライフスタイルの変化等により、カビ臭・淡水赤潮、アオコが毎年のように発生しているとともに、オオクチバス、ブルーギルの等の外来種の繁殖、湖辺のヨシ原等の減少といった環境の変化が見られる。
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