酢酸エチルの合成
<1.目的>
本実験の目的は、酢酸とエタノールから濃硫酸を触媒として、酢酸エチルを合成するこ
とである。
CH
3COOH C
2H
5OH CH
3COOC
2H
5 O H
2 + +
<2.実験と結果>
ナス型フラスコ(200 ml)に酢酸 30 ml とエタノール 60 ml を入れ、撹拌しながら濃硫
酸 5 ml を徐々に加えたところ、発熱した。これにジムロート冷却器を取り付け、沸騰石を
3 粒加えて湯浴上で 30 分間還流させた。このとき反応が起こり、酢酸エチルが生成した。
生成し、蒸発した酢酸エチルが冷却器によって冷やされて、雫となりポタポタと落ちて
いた。次に、これを放冷し、アダプター、温度計、リービッヒ冷却器を取り付けて、再び
沸騰石を 3 粒加えて蒸留した。蒸気となって留出がはじまったときの温度は 69.0 ℃で、最
終的には 71.6 ℃にまで上がった。ここで留出物をガスクロマトグラフィーにより調べたと
ころ、酢酸エチル 66.654 % 、エタノール 28.003 % 、水 5.343 % であった。これを分液漏斗
に移し、5 % 炭...