中枢神経

閲覧数1,500
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    神経機能の基本は,外界からの刺激を受け入れ,それに応じた適切な行動をとることで
    ある.無脊椎動物では感覚入力を処理・統合し,運動出力を選択・遂行するために両者の
    接点にニューロンが集中し,散在性の神経網に中枢化が起こる.この中枢化により神経節

    ganglion
    )とよばれるニューロンの集団が出現し,頭尾方向に縦に分布するようになる

    昆虫などの節足動物のように頭部・胸部・腹部の区別が明瞭となり頭部の特殊感覚器が発
    達してくると,前方の神経節の
    1
    個ないし
    2
    個が特に肥大する.これを脳と呼ぶ事もある
    が,原索動物以降の脳とは基本構造と発生の仕方は根本的に異なる事から,頭部の神経節
    と理である.胸部で経節がし,胸部の神経節となる.
     しかし長い生物進化の過程で脳が神経管(
    neural tube
    )から出来るという革命が,無
    脊椎動物と脊椎動物の中間に位置する原索生物で起こった.神経管は外胚葉の陥入によっ
    て生じ,これから脳と脊髄が形成される.この新たな脳の発生様式は脊椎動物へと受けつ
    がれ,塊状構造の脳から感状構造の脳へと進化した.これにより,内部の脳室面で神経幹
    細胞(
    n

    タグ

    情報発達科学神経運動制御生物動物進化構造

    代表キーワード

    科学中枢神経

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    神経機能の基本は,外界からの刺激を受け入れ,それに応じた適切な行動をとることで
    ある.無脊椎動物では感覚入力を処理・統合し,運動出力を選択・遂行するために両者の
    接点にニューロンが集中し,散在性の神経網に中枢化が起こる.この中枢化により神経節
    (ganglion)とよばれるニューロンの集団が出現し,頭尾方向に縦に分布するようになる .
    昆虫などの節足動物のように頭部・胸部・腹部の区別が明瞭となり頭部の特殊感覚器が発
    達してくると,前方の神経節の 1 個ないし 2 個が特に肥大する.これを脳と呼ぶ事もある
    が,原索動物以降の脳とは基本構造と発生の仕方は根本的に異なる事から,頭部の神経節
    と理解すべきである.胸部でも神経節が融合し,胸部の神経節となる.
    しかし長い生物進化の過程で脳が神経管( neural tube)から出来るという革命が,無
    脊椎動物と脊椎動物の中間に位置する原索生物で起こった.神経管は外胚葉の陥入によっ
    て生じ,これから脳と脊髄が形成される.この新たな脳の発生様式は脊椎動物へと受けつ
    がれ,塊状構造の脳から感状構造の脳へと進化した.これにより,内部の脳室面で神経幹
    細胞...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。