「発達の概念や理論及び発達における諸問題について述べよ。」

閲覧数4,076
ダウンロード数16
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    「発達の概念や理論及び発達における諸問題について述べよ。」
     人は学習したり、色々なことを経験することによって、成長する。これを発達という。
    発達研究の祖、ピアジェは赤ちゃんから子供までを観察することによって、人は、生まれ持った生得的知識(シェマ)を元に様々なことを行い、もしもその知識が間違っているようなら修正し(同化・調節)、それによって、成長していく、という理論を組み上げた。そして、それにあう発達の段階を考え出した。
    1.ピアジェの発達段階
    ①〈発達段階〉感覚運動期/〈年齢〉乳児期
     言葉などを使うことは出来ない。あくまで、触ったり、重さを感じることで世界を知る。
    ②〈発達段階〉前操作期/〈年齢〉幼児期
    言葉が少しわかるようになる。言われたことを頭に浮かべることはできるが、行動には出来ない。イメージ主体で世の中を理解する。。
    ③〈発達段階〉具体的操作期
    〈年齢〉小学生~中学生前半
    ある程度論理的に考えられるようになる。ただし、具体的に目の前にあるものに限るので、指を使って1+2=3はできるが、頭の中でそれをすることが出来なかったりする。
    ④〈発達段階〉形式的操作期/〈年齢〉青年
     目の前にないものでも論理的に考えられるようになる。過程や抽象的なものも扱える。
    このピアジェの考え方を元に今の発達研究は始まった、と言っても過言ではない。ピアジェはこのように行動と発達を結びつけたが、心的成長と発達を結びつけた学者も多数いる。
    その一人がボウルビーで、この考えによれば、赤ちゃんは「大事な人」(=保護者など。一般的には母親)との間に、愛着(アタッチメント)の関係を形成することが、後の心理的発達に重大な影響を及ぼす、と述べている。
    また、ボウルビーが愛着理論を述べたとき、それは3歳までに完成されるべきものだ、と言ったため、それが後に「3歳児神話」をもたらした。
    このように愛着という考えが入ったことにより、発達はより心理学的なものになったといえる。また、精神科医、フロイトも、自身の「精神分析的人格理論」にのっとって、彼なりの発達段階を作り上げている。
    2.フロイトの発達段階
    ①〈発達段階〉口唇期/〈年齢〉乳児期
     なんでも口に持っていく時期。うまくこの時期を終えないと、甘えるようになる。
    ②〈発達段階〉肛門期/〈年齢〉幼児期
     トイレトレーニングができるようになることで、自分の意思でコントロールができることを得る。うまくいかないと、消極・内向的になるという。
    ③〈発達段階〉男根期/〈年齢〉幼稚園時代
     男女とも、男性器に対して関心を持ち、また、異性の親を自分のものにしたい、と思う。男の子の場合、母親を手に入れたいと思うエディプスコンプレックス、女の子の場合、父親を手に入れたいと思うエレクトラコンプレックスを起こす。この時期をうまく終えないと、自我(ego)、超自我(super ego)の発達に問題を起こし、思春期以後、様々なトラブルを引き起こす。
    ④〈発達段階〉潜在期/〈年齢〉小学校時代
     心理的には変化がなく、比較的安定。第2次性徴が始まるまでの間の時期で、性衝動(リビドー)はあまりなく、異性に対しての関心も薄い。
    ⑤〈発達段階〉性器期/〈年齢〉思春期
     性に対する本能が復活し、異性に対しての関心も高くなる。リビドーも内からこみ上げるようになり、そのコントロールの際、今までに得た超自我の強さが問われる。自我や超自我が弱い場合、心的な活動の源であるイド(id)に屈することになる。
    フロイトのこの考えは心理的な問題をそれまでの過去と結びつけようとしたものであ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「発達の概念や理論及び発達における諸問題について述べよ。」
     人は学習したり、色々なことを経験することによって、成長する。これを発達という。
    発達研究の祖、ピアジェは赤ちゃんから子供までを観察することによって、人は、生まれ持った生得的知識(シェマ)を元に様々なことを行い、もしもその知識が間違っているようなら修正し(同化・調節)、それによって、成長していく、という理論を組み上げた。そして、それにあう発達の段階を考え出した。
    1.ピアジェの発達段階
    ①〈発達段階〉感覚運動期/〈年齢〉乳児期
     言葉などを使うことは出来ない。あくまで、触ったり、重さを感じることで世界を知る。
    ②〈発達段階〉前操作期/〈年齢〉幼児期
    言葉が少しわかるようになる。言われたことを頭に浮かべることはできるが、行動には出来ない。イメージ主体で世の中を理解する。。
    ③〈発達段階〉具体的操作期
    〈年齢〉小学生~中学生前半
    ある程度論理的に考えられるようになる。ただし、具体的に目の前にあるものに限るので、指を使って1+2=3はできるが、頭の中でそれをすることが出来なかったりする。
    ④〈発達段階〉形式的操作期/〈年齢〉青年
     ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。