1.記憶の選択性と範囲(覚えこみ)
チェリーや、モレーの実験で内容の異なったAの話、Bの話2つを左右の耳、左にはA、右にはB、と同時に話を聞かせた。
その後、話の内容を出来る限り思い出してもらうと、いずれか一方の内容しか思い出せなかった。つまり、注意をどのように向けるかにより、覚え込まれる、思い出されるものが左右される。同時に情報を獲得し保持できる量、あるいは範囲には限界がある。
それゆえ、覚えこむことが困難な課題や集中を要する事柄に対しては、注意の大部分がそのことに向けられ、他の情報の確保が出来なくなる。以上、記憶は極めて選択的にされ、同時に確保し保持される量には限界がある。問題は、その情報処理が、どのようなメカニズムでなされているか、である。
2.記憶の保持と忘却(保持)
ジェンキンスとダレンバックの実験で、意味のない10個の単語を提示、被験者が完全に暗誦できるまで覚えさせた。
その後、一方は覚醒条件、もう一方は睡眠条件で特定時間すごしてもらった。その結果、記憶の保持率は覚醒条件より睡眠条件のほうが高い、という結果が出た、これは時間経過により記憶痕跡が薄れるとは別に、覚醒条件時に他の事柄を覚える、逆行抑制の干渉作用により、記憶痕跡はさらに薄れる、と考えられる。これ以外の干渉作用には順向抑制がある。記憶の保持率は、貯蔵後、保持条件や、貯蔵条件により変わってくる。
記憶の過程について
1、記憶の選択性と範囲(覚えこみ)
チェリーや、モレーの実験で内容の異なったAの話、Bの話2つを左右の耳、左にはA、右にはB、と同時に話を聞かせた。
その後、話の内容を出来る限り思い出してもらうと、いずれか一方の内容しか思い出せなかった。つまり、注意をどのように向けるかにより、覚え込まれる、思い出されるものが左右される。同時に情報を獲得し保持できる量、あるいは範囲には限界がある。
それゆえ、覚えこむことが困難な課題や集中を要する事柄に対しては、注意の大部分がそのことに向けられ、他の情報の確保が出来なくなる。以上、記憶は極めて選択的にされ、同時に確保し保持される量には限界がある。問題は、その情報処理が、どのようなメカニズムでなされているか、である。
2、記憶の保持と忘却(保持)
ジェンキンスとダレンバックの実験で、意味のない10個の単語を提示、被験者が完全に暗誦できるまで覚えさせた。
その後、一方は覚醒条件、もう一方は睡眠条件で特定時間すごしてもらった。その結果、記憶の保持率は覚醒条件より睡眠条件のほうが高い、という結果が出た、これは時間経過により記憶痕跡が薄れるとは...