目的
ある物質の、水と油のように互いに完全には混じり合わない二種類の液体への溶解度の違いを利用すると、水中の物質を有機溶媒に抽出したりあるいは逆に、有機溶媒中の物質を水に移すことができる。この現象は物質を分離・生成するためにしばしば利用される。本実験では、色素であるアリザリンを用いて、二液間分配現象を水相と有機相の色の変化を観察することによって確かめる。
また、吸収スペクトルを測定することによって、着色と吸収光の関係を確かめる。
概要
アリザリンはpH指示薬としても利用されている物質で、pHによって色が変化する。色の変化はその構造の変化と関連するのでアリザリンについてよく理解しておくことが絶対必要条件である。
入射光強度I。のある波長の光が、光路長dの物質層を透過して透過光強度Iとなったとする。I。>Iならこの物質はこの物質はこの波長の光を吸収している。
このとき、透過率Tおよび吸光度Aを次のように定義する。
透過率T=I/I。
吸光度A=-logT
波長を連続して変化させて吸光度を測定すれば吸収スペクトルを得ることができる。
有機色素の水―有機溶媒間分配
目的
ある物質の、水と油のように互いに完全には混じり合わない二種類の液体への溶解度の違いを利用すると、水中の物質を有機溶媒に抽出したりあるいは逆に、有機溶媒中の物質を水に移すことができる。この現象は物質を分離・生成するためにしばしば利用される。本実験では、色素であるアリザリンを用いて、二液間分配現象を水相と有機相の色の変化を観察することによって確かめる。
また、吸収スペクトルを測定することによって、着色と吸収光の関係を確かめる。
概要
アリザリンはpH指示薬としても利用されている物質で、pHによって色が変化する。色の変化はその構造の変化と関連するのでアリザリンについてよく理解しておくことが絶対必要条件である。
入射光強度I。のある波長の光が、光路長dの物質層を透過して透過光強度Iとなったとする。I。>Iならこの物質はこの物質はこの波長の光を吸収している。
このとき、透過率Tおよび吸光度Aを次のように定義する。
透過率T=I/I。
吸光度A=-logT
波長を連続して変化させて吸光度を測定すれば吸収スペクトルを得ることができる。
実験では、上記の操作を...