ゴミというものはヒトが生活していく上で必ず排出されるものである。数千年前に縄文時代という時代があった。ヒトが魚介類や貝類を食べ、その骨や貝殻を捨てた場所がある。それが貝塚である。貝塚は今現在では、その時代の文化や生活がわかる貴重な遺跡であるが、その頃のヒト達は貝塚をゴミ捨て場として使用していたという説もある。それぐらいヒトとゴミの関係は古くそして、その時代それぞれの世情を反映しているものである。現代に入り高度成長期の頃の消費者はその名の通り「消費」や「使い捨て」だけでゴミを「リサイクル」や「再利用」するために商品を加工し利用することにはあまり関心を示さなかった。もしかしたら商品を消費することだけで精一杯だったのかも知れない。そして高度成長期は終わり、バブル経済がはじけた頃からゴミ問題は深刻になってきた。ゴミ問題と関連して他にも焼却炉問題や最終処分場問題、ダイオキシンなどの有害物質、不法投棄、悪臭問題など様々な問題が次々と起きている。
ゴミという二文字で簡単に書かれているが、ゴミには二つ種類があり産業廃棄物と一般廃棄物に分けられる。参考資料には、産業廃棄物とは「事業活動にともなって生じた廃棄物のことをいい、燃えがらや汚泥など法律や政令により19種類のものが定められている」もの、一般廃棄物は「産業廃棄物以外の廃棄物のことをいい、通常は日常生活にともなって家庭から排出されるゴミと工場やビルから排出される紙くず、し尿なども一般廃棄物に含まれる」もの、と書かれている。この中にゴミと簡単に私たちが呼んでいるものは一般廃棄物の部類に入る。
私が住んでいる横浜市は平成17年4月からゴミの分別回収を行っている。その効果も出ており横浜市のゴミの排出量は平成16年度の同月排出量よりそれぞれゴミの排出量は減ってきている。(図?)
はじめに
私が「ゴミ処理対策を中心に考えた横浜市の環境対策」のレポートを書こうと考えた理由は3つある。
・私が横浜市に住んでいるため
・横浜市がゴミの分別を平成17年4月から始め、その効果が知りたかったため
・循環型社会推進基本法のこと
やはり自分の住んでいる市の取り組みは気になる。この題で書こうとした主な理由としては平成17年4月にゴミ分別を始めてからの効果が気になったからである。ゴミを分別している側としては「なぜゴミを分別しなければならないのか?」と思うことさえ多少ある。分別する意義ではないが「分別して良かったな」と思える結果が欲しいし、もっと環境問題を身近なところで感じ取ってみたかったので、これら3つの理由で私は「ゴミ処理対策を中心に考えた横浜市の環境対策」のレポートを書こうと思う。
・問題の状況と経過
ゴミというものはヒトが生活していく上で必ず排出されるものである。数千年前に縄文時代という時代があった。ヒトが魚介類や貝類を食べ、その骨や貝殻を捨てた場所がある。それが貝塚である。貝塚は今現在では、その時代の文化や生活がわかる貴重な遺跡であるが、その頃のヒト達は貝...