ユーカリ茶の成分シネオールの有用性について

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    ユーカリ茶の成分シネオールの有用性について
    ユーカリ茶にはシネオールという成分が含まれている。
    シネオールなどのテルペノイドには抗アレルギー作用があることが示唆された。精油成分の配合によって,様々な疾患への応用が期待される。1)スギ花粉症の患者40名に4種類のガムを噛せ臨床的にその効果を検討した。その結果,シネオール強化型ペパーミントガムが40.0%と,ほかの2種類のガムに比較し高い有効率を得た。症状別改善度からは,くしゃみ発作,鼻汁に比較的高い改善率を示した 。2)チューインガムに使われる天然原料を対象として抗アレルギー作用を検討した。IgE抗体で感作されたモルモットPCA反応を用いた実験で,経口投与で1,8-シネオールと天然樹脂ジェルトンのn-ブタノール画分にPCA抑制作用が見いだされた。チューインガム原料試料には抗アレルギー作用があることがわかった 5)
    よって、シネオールには抗アレルギー作用があるので、花粉症の患者やアトピー患者に対して効果が期待される。またユーカリにはアロマ効果があることが認められており、古くから茶・香などに用いられてきた。ユーカリの香りでは空気が清浄される。6)ターミナル期にある患者のストレスに対するアロマセラピーの有効性を検討したので報告した。精油は鎮静効果のあるユーカリなどの5種類を使用した。患者の好みの香りを使用し,1%濃度のブレンドオイルに調整したうえで両前腕マッサージを行う際に使用した。2週間継続した後最終日にPOMSを使用し,過去1週間の気分について記入してもらった。結果,「緊張」「抑欝」「怒り」「活気」「疲労」の5項目で有意な変化を認めた。アロマセラピーによるマッサージの継続はターミナル期にある患者のストレス軽減に有効であると示唆された。8)
    ユーカリ茶をのむことによって、抗アレルギー作用と、アロマ効果が得られる。特に花粉症の季節にはよいと考えられる。
    参考文献
    1)和文標題:植物性精油によるアレルギー性皮膚炎治療の試み 著者名:田蒔基行, 桑子智之, 箱崎謙太, 立沢夏紀, 菅沼(清水)真澄, 七戸和博 (日本医大 実験動物施設) 資料名:日仏獣医学会誌 JST資料番号:L3100A ISSN:0917-2548
    2)和文標題:スギ花粉症に対するチューインガムの効果 英文標題:An Effect of Chewing Gum on Cedar Pollen. 著者名:石塚洋一 (帝京大 医), 石川久史 (ロッテ 中研), 鈴木義久, 荒川勉 (ロッテ) 資料名:食品工業 JST資料番号:G0204A ISSN:0559-8990
    5)和文標題:ペパーミント油と天然樹脂チクル,ジェルトンの抗アレルギー作用の検討 英文標題:Anti-Allergic Effects of Peppermint Oil, Chicle and Jelutong. 著者名:荒川勉, 柴田柾樹, 細見和雄 (ロッテ 中研), 渡辺日章, 本間義春, 川角浩, 竹内良夫 (日本医大) 資料名:食品衛生学雑誌 JST資料番号:G0622A ISSN:0015-6426 CODEN:SKEZAP
    6)和文標題:ハーブで防ぐ心身の不調-ハーブで生活を明るくする- 著者名:林真一郎 (メディカルハーブ広報セ) 資料名:東方医学 JST資料番号:L0095A ISSN:0911-7768
    8)和文標題:ターミナル期にある患者のストレスに対するアロマセラピーの有効性の検討 著者名:中村水穂, 大谷真穂, 益田しのぶ, 奥村志津子 (大阪市十三市民病院), 井上愛子 (大阪市総合医療セ) 資料名:日本看護学会論文集 看護総合 JST資料番号:X0846A ISSN:1347-815X 巻号ページ(発行年月日):Vol.36th Page.103-105 (2005.11.24) 写図表参:写図3, 参6

    コメント1件

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    http://www.happycampus.co.jp/groups/tea/
    2009/02/11 11:01 (15年9ヶ月前)

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