拡大する人身売買マーケット

閲覧数2,814
ダウンロード数14
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    人身売買という言葉から買春(売春ともいうが、ここでは買う側に100%の責任があるため買春とする。)を思い浮かべる人が多いと思われる。しかし、人身売買とは国際的に行われる人間の密輸入であり、本人の意思に反して強者によって強制移動させられることである。これを「トラフィッキング」という。「本人の意思に反して」というところをしっかりと確認してもらいたい。例えば被害者が成人女性の場合、トラフィッキングの被害者であったとしてもお金を稼ぐために自ら日本に不正入国してきたと思われがちだからである。 
     近年トラフィッキングは国際的組織犯罪と化し、その被害者は世界中で増加している。2004年、アメリカのコリン・ルーサー・パウエル(Colon Luther Powell)元国務長官は世界で年間60万人から80万人もの人々(主に女性、子ども)が国境を越えて売買されていると推定される、と記者会見で説明したそうである。もちろんトラフィッキングは表に出ない密売買であるため、この推定値を越える被害者数がいるとも十分に考えられる。
     このように多発するのもトラフィッキングの流れ作業システムができているからである。トラフィッキングには子どもの人身売買と女性の人身売買があるが、ここでは東南アジアの女性に焦点をしぼって紹介したい。日本に送られるトラフィッキング被害者の主な出身国はタイ、フィリピンが上位を占めている。そして日本において、莫大な利益を得ることのできるこのトラフィッキングを取り仕切っているのが日本の暴力団関係者、つまり「ヤクザ」なのである。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    人身売買という言葉から買春(売春ともいうが、ここでは買う側に100%の責任があるため買春とする。)を思い浮かべる人が多いと思われる。しかし、人身売買とは国際的に行われる人間の密輸入であり、本人の意思に反して強者によって強制移動させられることである。これを「トラフィッキング」という。「本人の意思に反して」というところをしっかりと確認してもらいたい。例えば被害者が成人女性の場合、トラフィッキングの被害者であったとしてもお金を稼ぐために自ら日本に不正入国してきたと思われがちだからである。 
    近年トラフィッキングは国際的組織犯罪と化し、その被害者は世界中で増加している。2004年、アメリカのコリン・ルーサー・パウエル(Colon Luther Powell)元国務長官は世界で年間60万人から80万人もの人々(主に女性、子ども)が国境を越えて売買されていると推定される、と記者会見で説明したそうである。もちろんトラフィッキングは表に出ない密売買であるため、この推定値を越える被害者数がいるとも十分に考えられる。
    このように多発するのもトラフィッキングの流れ作業システムができているからである。トラフィ...

    コメント2件

    c4601b 購入
    国際的な人身売買問題について書かれています。
    そこから焦点を日本に向けており、国内の解決すべき問題を取り上げています。
    具体的な決定事項と織り交ぜられており分かりやすい論文になっています。
    2006/01/27 8:56 (18年10ヶ月前)

    ab40043 購入
    人身売買について、きちんと纏まっていて、とても理解しやすかったです。
    国際問題として大きく人身売買が取り上げられている上に、日本の人身売買についても詳しく取り上げられているので、凄く良かったです。
    2006/10/10 3:53 (18年1ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。