HAPPYCAMPUS予想時事問題
※本レポートの目的は、学習情報共有として提供しております。最近の国際及び日本の重大になっているニュース記事を中心にまとめておきました。是非、ご活用ください。
【政治 】 一体改革:野党「公共事業」巡り攻勢 参院本格論戦へ
毎日新聞 2012年7月16日
消費増税を柱とする税と社会保障の一体改革関連8法案は18日、参院特別委員会で実質審議が始まる。法案は民主、自民、公明3党が修正合意しており衆院を8割近い賛成で通過したが、参院審議は野田佳彦首相にとって気の抜けない対応が求められる。民主党は参院で少数与党のうえ、法案の衆院採決をきっかけに分裂。共産、社民、みんなの党などは増税分を公共事業に回すのではないかと攻勢を強めているためだ。
「消費税を防災に名を借りた大型公共事業に重点配分する。庶民増税を打ち出の小づちにした、新たな無駄づかい宣言だ」
共産党の市田忠義書記局長は13日の参院本会議で、消費増税法案が新たなバラマキの財源になると真っ向から批判した。
市田氏がやり玉に挙げたのは3党合意で法案に盛り込んだ付則18条2項。この条項は「事前防災や減災などに資する分野に資金を重点的に配分する」とあるためだ。
首相は「引き上げ分は全額社会保障財源化し、公共事業を含めた他の目的に使用されない」と答えたが、苦しいのは、参院で民主党が少数与党であるため、公共事業の必要性を唱える自民党や公明党に一定の配慮をにじませざるを得ない点だ。
【社会 】 代々木公園で脱原発デモ 坂本龍一さんら参加
日本経済新聞 2012年7月16日
東京電力福島第1原発事故を受け、脱原発、原発の再稼働反対を訴える「さようなら原発10万人集会」が16日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれ、約17万人(主催者発表)が集まった。
デモに先立ち、同公園内で開かれた集会には、ミュージシャンの坂本龍一さん、ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが駆けつけた。坂本さんは「政府の原発政策への怒りが充満している。なぜ電気のために命が危険にさらされなければいけないのか」と訴えた。
集会後、参加者は3ルートに分かれて都内を行進。長女(7)、長男(4)とともにデモに参加した千葉県松戸市の沢知恵さん(41)は「原発への不安を抱える福島の人たちと少しでも気持ちを共有したい」と話した。
政府が関西電力大飯原発の再稼動を決めた6月以降、脱原発運動は全国的に拡大。警視庁によると、毎週金曜日に首相官邸周辺で行われる抗議運動は3月の開始当初、数百人程の参観者だったが、最近は1万―2万人に急増している。
脱原発集会に参加し、デモ行進する人たち(16日、東京都渋谷区)
◆ 用語解説
▪ 消費税とは?
消費に対して課される租税のことであり、狭義では消費税法に規定する消費税と地方税法に規定する地方消費税の総称。
法律上においては、製造業者や商人が担税指定者となるが、実際には課税分が最終消費者に転嫁されることを前提として、物品・サービスなどの「消費」行為そのものを客体として課税するものである。消費は所得の存在を前提として発生することから、消費に課税することによって所得税などで十分に把握できない所得に対して間接的に課税することになる。ただし、所得の中には貯蓄に回される部分があるために、所得の大小と消費の大小は必ずしも一致せず、消費者の消費性向が実際の消費税の負担に対して影響を与える。消費税は消費そのものを課税対象とする直接消費税と最終的な消費の前段階で課される間接消費税に分類できる。前者にはゴルフ場利用税などが該当し、後者には酒税などが該当。
▪ 公共事業とは?
中央政府や地方公共団体が、市場によっては適切な量の供給が望みにくい財・サービスを提供する事業のこと。一般には、サービス主眼の公益事業と区別される。インフラストラクチャー(社会資本)整備そのものの意味で用いられる(故に公共工事と同一視される)ことが多いが、本来は経済学及び政治学における概念である。市場経済のみでは供給が困難と考えられる不特定多数が利用する社会資本の整備を行うことにより、地域に直接的・間接的な経済波及効果が期待できるとされている。
▪原子力発電とは?
原子力発電 (nuclear electricity generation) とは、原子力を利用した発電のこと。現代の多くの原子力発電は、原子核分裂時に発生する熱エネルギーで高圧の水蒸気をつくり、蒸気タービン及びこれと同軸接続された発電機を回転させて発電する。ここでは主に軍事用以外の商業用の原子力発電の全般について説明する。
利点 問題点 環境汚染が少ない
コストが安い
原料の安定供給
技術の国際的なアピール
実用化できれば有利となる条件
地元の経済効果 並外れた危険性
ウランは多くない
軍事運用の危険
コストが高い
放射性廃棄物の後始末ができない