≪聖徳短通信≫反自然主義の小説について記せ。

閲覧数2,178
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     反自然主義とは、自然主義とどう違うのか。文学というもの自体苦手であるが、近代の文学を学んでみようと思う。これをきっかけに興味を持ちたいと思う。
    1.激動の時代「明治」
     明治政府は、大政奉還により、天皇を国政の中心とした。しかし、フランス革命のような国民の意思による蜂起ではなく、武士の政権交代にすぎない。
    諸外国の発展を目のあたりにし、欧化政策にひた走り、資本主義の導入により、資本家と労働者の格差が広がり、庶民の暮らしは最悪の状態であった。しかし、自由な貿易により、物資や経済と共に、諸外国の主義や思想が流れ込み、諸外国の文学も、書籍が翻訳され広く浸透していく。
    2.自然主義の成立
     明治20年代から30年代にかけ、近代化の進行とともに、自分とは何か…とアイデンティティが、人々の心に生まれる。
     「自然主義」を提唱したフランスのエミール・ゾラは、産業革命のもたらした光と影によって生まれた最下級層の人々の劣悪な環境を題材に、性格形成には遺伝と環境要因が最も重要として、文学の中に人間とは何かという科学的な研究を盛り込んでいた。
     日露戦争勝利と軌を一にして起こった自然主義運動は、「真実の告...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。