少年非行の現状について

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    少年非行の現状について
    1 日本の少年非行の歴史

     小学生が同級生を殺害したり、乳幼児を殺害したりと、低年齢層による凶悪かつ粗暴な事件がメディアに取り上げられることが多い。ここで、まずこれまでの、非行の歴史をたどってみることとする。昭和26年は、第一次ピークと呼ばれる。この頃は、朝鮮戦争の混乱による経済的困窮に起因する、財産犯が大多数を占めていた。第2次のピークは、昭和39年、いわゆる高度経済成長の頃である。核家族の進行と詰め込み教育の弊害によると言われる、粗暴な非行が目立ち始める。昭和57年は、第3次ピークとなり、初発型の万引きなど、突発的な非行が多くを占めていた。そして、現在は、第4次のピークであると言われている。現在の非行少年の特徴としては、先にも述べたような、兇暴かつ粗暴な非行の頻発が挙げられる。さらに特徴として、これまでは、家庭に様々な問題を抱える少年が多かったものが、最近では、凶悪な事件を引き起こす少年はごく普通の家庭で育っていると言う点が挙げられる。非行の内容としても、遊び感覚とでも言うべき、「援助交際」と称する買春や、覚せい剤の乱用、罪の意識の薄い、万引きや、オートバ...

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