緑化ネットワーク
平成15年度事業報告
平成15年度事業報告書
●総括
平成15年度は、春先に中国で流行したSARSの影響により、事業及び予算の変更・縮小を余儀なくされる苦しい年となった。 SARSに関しては、周知の通り中国をはじめ世界規模で感染が拡大。当会も、安全面 から現地スタッフの一時帰国・現地事務所の一時閉鎖という措置を執った。中でも緑化隊事業は深刻な影響を受け、8月末まで隊の募集・実施を中止した結果 、参加者は大幅に減少した。また、新規入会の母胎となる緑化隊参加者の減少のため、会員数も増加しなかった。 一方、懸案であった国内事業に着手。福島県都路村で森林整備事業を試験的に実施。良好な結果 を得、2004年度以降の新たな基幹事業として展開できる見通しが立った。 結果としては、設立以来3年間の総括を行う時間的・労力的ゆとりができ、植林地管理の方法や国内での新規事業の着手など、今後の展望を改めて考え直すことができた貴重な一年となった。
●実施事業
1、 砂漠緑化・砂漠化防止(ユニット植林)事業
砂漠緑化・砂漠化防止(ユニット植林)事業 植林地は、3年続きで干ばつに見舞われ、春の集中植林後の降雨不足から活着率は50%程度にとどまった。しかし、雨期に入ってからは順調な降雨に恵まれ、夏以降のマツの植林などは比較的堅調な活着率を確保することができた。集中植林は、干ばつの最中であったこともあり、樹種を限定。ポプラと数種類の灌木を中心に植えるにとどまった。 また、当年度から新たに4カ所目となる植林地、査金台(サキンダイ)での活動を開始。旧国営農牧場の管理事務当局を通 じ、農民との植林・管理委託形式を試してみた。今後、他の植林地にも適応していきたい。
新規着工ユニット
ユニット名 植林地 ユニット数(面積) オーナー 植林本数 アミダの森 瓦房 80(80.0ha) アミダの森事務局 220,000 三嶋の森 瓦房 1 ( 1.0ha) 私立成立高校 3,500 EXAの森 瓦房 10 ( 10.0ha) (株)イデキュー 31,500 荏原製作所の森 瓦房 2 ( 2.0ha) (株)荏原製作所 7,000 Timberlandの森 ハトゥタラ
モンゲンダバ 13 (13.0ha)
前年度未植分7(7ha) ティンバーランドジャパン(株) 63,000
24,900 西山の森 モンゲンダバ 7(7ha) 西山浄土宗ボランティアの会 24,900 ソフトエイジの森 モンゲンダバ 1 ( 1.0ha) (株)ソフトエイジ 3,600 ボランティア貯金の森 モンゲンダバ 10 ( 10.0ha) 日本郵政公社 3,000 コムウェア21世紀の森 ハトゥタラ 1 ( 1.0ha) NTTコムウェア労組本部 1,650 NTTドコモ労組本部の森 ハトゥタラ 3 ( 3.0ha) NTTドコモ労組本部 5,848 NTTデータ労組本部の森(仮称) ハトゥタラ 1 ( 1.0ha) NTTデータ労組本部 1,650 さきがけの森 瓦房 1 ( 1.0ha) 新党さきがけOB有志 3,500 梅木俊雄の森 モンゲンダバ 1 ( 1.0ha) 梅木俊雄 3,600 ムーミンパパの森 査金台 8(8.0ha) 武村正義 26,900 一衣帯水の森 査金台 20( 20.0ha) 日中友好沙漠緑化協会 67,000 日本国国会議員の森 査金台 5 ( 5.0ha) 日中友好沙漠緑化議員連盟 17,000 緑化隊の森 瓦房 ※1 1,200 前年度未植分 100,000
緑化ネットワーク
平成15年度事業報告
平成15年度事業報告書
●総括
平成15年度は、春先に中国で流行したSARSの影響により、事業及び予算の変更・縮小を余儀なくされる苦しい年となった。 SARSに関しては、周知の通り中国をはじめ世界規模で感染が拡大。当会も、安全面 から現地スタッフの一時帰国・現地事務所の一時閉鎖という措置を執った。中でも緑化隊事業は深刻な影響を受け、8月末まで隊の募集・実施を中止した結果 、参加者は大幅に減少した。また、新規入会の母胎となる緑化隊参加者の減少のため、会員数も増加しなかった。 一方、懸案であった国内事業に着手。福島県都路村で森林整備事業を試験的に実施。良好な結果 を得、2004年度以降の新たな基幹事業として展開できる見通しが立った。 結果としては、設立以来3年間の総括を行う時間的・労力的ゆとりができ、植林地管理の方法や国内での新規事業の着手など、今後の展望を改めて考え直すことができた貴重な一年となった。
●実施事業
1、 砂漠緑化・砂漠化防止(ユニット植林)事業
砂漠緑化・砂漠化防止(ユニット植林)事業 植林地は、3年続きで干ばつに見舞われ、春の集中植林後の降雨不足から活着率は50%程度にとどまった。しかし、雨期に入ってからは順調な降雨に恵まれ、夏以降のマツの植林などは比較的堅調な活着率を確保することができた。集中植林は、干ばつの最中であったこともあり、樹種を限定。ポプラと数種類の灌木を中心に植えるにとどまった。 また、当年度から新たに4カ所目となる植林地、査金台(サキンダイ)での活動を開始。旧国営農牧場の管理事務当局を通 じ、農民との植林・管理委託形式を試してみた。今後、他の植林地にも適応していきたい。
新規着工ユニット
ユニット名 植林地 ユニット数(面積) オーナー 植林本数 アミダの森 瓦房 80(80.0ha) アミダの森事務局 220,000 三嶋の森 瓦房 1 ( 1.0ha) 私立成立高校 3,500 EXAの森 瓦房 10 ( 10.0ha) (株)イデキュー 31,500 荏原製作所の森 瓦房 2 ( 2.0ha) (株)荏原製作所 7,000 Timberlandの森 ハトゥタラ
モンゲンダバ 13 (13.0ha)
前年度未植分7(7ha) ティンバーランドジャパン(株) 63,000
24,900 西山の森 モンゲンダバ 7(7ha) 西山浄土宗ボランティアの会 24,900 ソフトエイジの森 モンゲンダバ 1 ( 1.0ha) (株)ソフトエイジ 3,600 ボランティア貯金の森 モンゲンダバ 10 ( 10.0ha) 日本郵政公社 3,000 コムウェア21世紀の森 ハトゥタラ 1 ( 1.0ha) NTTコムウェア労組本部 1,650 NTTドコモ労組本部の森 ハトゥタラ 3 ( 3.0ha) NTTドコモ労組本部 5,848 NTTデータ労組本部の森(仮称) ハトゥタラ 1 ( 1.0ha) NTTデータ労組本部 1,650 さきがけの森 瓦房 1 ( 1.0ha) 新党さきがけOB有志 3,500 梅木俊雄の森 モンゲンダバ 1 ( 1.0ha) 梅木俊雄 3,600 ムーミンパパの森 査金台 8(8.0ha) 武村正義 26,900 一衣帯水の森 査金台 20( 20.0ha) 日中友好沙漠緑化協会 67,000 日本国国会議員の森 査金台 5 ( 5.0ha) 日中友好沙漠緑化議員連盟 17,000 緑化隊の森 瓦房 ※1 1,200 前年度未植分 100,000 合 計※2 179(179ha) 611,398 ※1、2000昨年度にユニット枠を設定。面積は2000植林分に算入。本数のみ当該年度に算入
※2、昨年度ユニット補植分を含む
環境保全植林成績
樹種 植樹本数 活着率 活着本数 特徴 ポプラ 286,600 65.3% 187,090 高木。成長が早く防砂効果高いが樹齢短く、水分蒸発も激しい マツ 17,098 90.1% 15,406 高木。成長遅いが樹齢長く葉からの蒸発も緩やか。 アンズ 26,400 19.3% 5,095 灌木。高木の補助。現地自生種有り。 エンジュ 113,000 46.2% 52,260 灌木。高木の補助。 カエデ 53,300 25.0% 18,634 灌木。高木の補助。現地自生種有り。 フージーズ 35,000 32.5% 11,390 灌木。高木の補助。 サジ 30,000 10.7% 3,210 灌木。高木の補助。実はビタミンCを多く含む。 ニンティアオ 50,000 17.2% 8,260 灌木。高木の補助。 合計 488,968 49.3% 301,705
総植林本数:611,398 活着率:49.3% 総活着予想本数:301,705
2、 緑化隊派遣事業
SARSの感染拡大により、事業実施当初の4月から8月末まで緑化隊派遣を中止。その結果 、参加者は前年度比90%減。
隊 名 作業期間 人 数 本数 作業内容 一般10次隊 9/2~9/3 3 ※1,000 マツの植樹、草方格 共栄大学1次隊 9/2~9/3 22 ※1,000 ※一般10次隊との共同作業 一般11次隊 9/15~9/17 4 200 松植樹、草方格、剪定 NTT労組ドコモ本部2次隊 9/19~9/22 21 898 松植樹、草方格、剪定 合計4隊 51 2,098
3、 国内事業
砂漠での緑化ボランティア事業(緑化隊)と同じ目的で、より手軽に参加できるフィールドとして、日本国内での森林整備事業を企画。正会員である塩田氏の紹介により福島県田村郡都路村から協力・後援をいただき、同村営オートキャンプ場内の森で活動を行うこととなった。以下のスケジュールで視察・パイロットツアーを実施。 5月末 福島県田村郡都路村にて現地調査。事業目的・内容に関して都路村と協議。同村との事業提携(事業の後援)に同意。 9月6~7日 第1回森林ボランティア活動(仮称)実施。参加者18名(未就学児童2名含む)。主に会員、緑化隊OBより参加を募る。 作業は1日目、2日目それぞれ半日(約3時間)。初日は、雑木林の除伐。2日目は松林の間伐・ヒノキ林の枝打ち。作業以外に、オリエンテーション、ワークショップなどを実施。森林に対する理解を深め、それぞれの立場からできることを考えてもらった。 オリエンテーションや作業の指導、道具などは森林組合のみなさんや地元在住の森林インストラクターにご協力をいただいた。その他、滞在・宿泊・食事などに関して、都路村及び同村営オートキャンプ場「グリーンパーク都路」より多大なご協力をいただいた。今回のツアーを基に、平成16年度より本格的に森林ボランティア派遣事業を企画・実施する。
4、宣伝・広報活動
(1)ホームページの更新、会報の発行
(2)展示会・講演活動の実施
・活動報告会の開催
日時:(関東)平成15年2月15日 (関西)平成15年2月22日 場所:(関東)東京都中央区立社会教育会館 (関西)滋賀県大津市ふれあいプラザ 平成15年度の活動報告会を、関東、関西で実施。主に会員、緑化隊参加者に呼びかけ、合計約60名が参加。緑化活動や緑化隊の実施状況の他、総会で承認された平成14年度決算及び事業報告並びに平成15年度事業計画・予算を報告。事業の全体像から詳細までを網羅的に報告。一般 になじみの薄いNPO・NGO活動を紹介し、理解を求めた。
・長野放送局主催環境セミナーでの講演
長野放送局主催の環境セミナーに招聘され、講演。講演者:齋藤代表理事、北浦事務局長。武蔵工業大学吉崎助教授も招聘、講演。
・香港での講演
Timberland Hong Kongの招聘により、同社旗艦店舗にて講演。講演者:北浦事務局長。アースデーTシャツの売上金協力は、SARSの影響で中止。
・藤嶺中学・高校での講演会
日時:平成15年8月2日 場所:神奈川県藤沢市私立藤嶺中学・高校 内容:PTAのイベントとして招聘。保護者を対象とし、緑化活動を紹介。 講演者:北浦事務局長
・国際観光フェスティバル出展協力
日時:平成15年10月3~5日 場所:パシフィコ横浜 内容:東急観光(株)への出展協力。写 真パネル展示
・エコプロダクツ2003 ブース出展
日時:平成15年12月11~13日 場所:東京ビッグサイト 内容:日本経済新聞社などが主催する「エコプロダクツ2003」に出展。415の企業・団体が出展する国内最大規模の環境イベント。三日間の来場者は約11万5千人。当会は、主に写 真パネルを展示し、緑化活動及び緑化隊の旅を紹介。また、砂漠の砂を展示し、来場者に触れてもらうコーナーも設置。活動への理解と参加・協力を呼びかけた。
(3)旅行説明会(一般隊、特別隊。多数)
(4)活動紹介リーフレットのリニューアル
一般配布用の活動紹介パンフレットを新規作成。A4三つ折りのカラー版。印刷部数2,000部。会員、緑化隊参加者への配布の他、問い合わせや講演会、展示会、企業訪問時などに使用。
(5)取材・寄稿 ・東急電鉄広報誌からの取材(活動紹介)
・官報掲載(コラム欄へ寄稿)
・情報労連広報誌からの取材(活動紹介)
・エキスパートアライアンス広報誌からの取材(活動紹介)
・郵貯振興会広報誌からの取材(寄稿)
5、その他
・ティンバーランドTシャツ発売。
売上金の協力 昨年に続き、ティンバーランドジャパン(株)の協力により20ユニット分の寄付。...