グループ資料 ( 33件 )

  • トランスジェンダーと医療
  • トランスジェンダーと医療 1.はじめに  『ロバート・イーズ』(原題:Southern Comfort)というドキュメンタリー映画がある。二児をもうけた後、三十代半ばで女性から男性に性別を移行し、アメリカ南部で農場を経営する、カウボーイ・ハットが似合う武骨な男。しかし、彼に残された最後の「女」である卵巣がガンに冒され、...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • トランスジェンダーの刑事上の処遇
  • トランスジェンダーの刑事上の処遇  今月に入って、麻薬所持罪の疑いで逮捕された、男性から女性への性転換手術を受けたことを公にしたことで知られる、タレントのカルーセル麻紀(戸籍名:平原徹男)容疑者の、拘置所内での処遇について、芸能誌などで話題になっている。  この点、カルーセル麻紀容疑者が男子房に入れられて、男性用の衣料...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • パトリック・カリフィア『ジェンダーとトランスジェンダリズムの未来』
  • パトリック・カリフィア『ジェンダーとトランスジェンダリズムの未来』 「セックス・チェンジズ トランスジェンダーの政治学」より  次の世代において、トランスジェンダーの活動家はボーンスタインの指し示したような道を進んでいくのか、それともより伝統的な公民権獲得型の手法をとっていくのか、興味深いところである。トランスセクシュ...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • リキ・アンネ・ウィルキンス『トランスを脱構築する』
  • 新しいゲイ リキ・アンネ・ウィルキンス『トランスを脱構築する』 (「ジェンダークィア」所収)より  「ゲイ・コミュニティ」として始まったものは、「レズビアンとゲイのコミュニティ」(女性の存在を無視しないよう確認し、歴史的な不正義を償うために最初に置く)になり、それから、「ゲイ・レズビアン・バイセクシュアルのコミュニティ...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • レスリー・ファインバーグ『トランスジェンダーの解放』
  • 沈黙を破って  レスリー・ファインバーグ『トランスジェンダーの解放』(Leslie Feinberg, Transgender Liberation, 1992)より  このパンフレットは、今はまだ一般的な名称を与えられていない、歴史的な抑圧の発生について追う試みである。ここで語られるのは、人工の、というより、「男」に...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 家族について考えよう ドメスティック・パートナーへの随想
  • 家族について考えよう ドメスティック・パートナーへの随想  今、「家族」を考えようとすると、おそらく両極端の考え方が出てくるだろう。ひとつは、家父長を中心に、妻や子が整然と従うような、伝統的な家族観を再生しようとする考え、もうひとつは、家族制度を廃し、個人単位の社会を目指す考えである。中流階級の核家族という、ここ何十年...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 格闘技と男気(おとこぎ)
  • 格闘技と男気(おとこぎ)  ここ数年、空前の格闘技ブームだという。古参のプロレスのみならず、K-1など新興の格闘技も隆盛を極め、グレイシー一族、小川直也、急逝したアンディ・フグなどなど、絶えず入れ替わりながらも格闘技界から、男気(おとこぎ)あふれた時代のヒーローが生まれている。  同時に、男性のファッションを見ていると...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 戸籍上の性別訂正のための要件
  • 補論 戸籍上の性別訂正のための要件 1.はじめに  近年、性同一性障害に関する社会的認知が進む中、国会議員有志による勉強会が行われるなど、戸籍上の性別記載の訂正についても関心が高まっている。もっとも、すでに法律上の性別変更が法制化されている諸外国に比べ、日本においては性同一性障害による戸籍訂正の例は極めて限られている。...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 戸籍訂正とジェンダーフリー
  • 戸籍訂正とジェンダーフリー  トランスジェンダーについての、いわゆる戸籍訂正問題は、しばしばジェンダーフリーと絡めて論じられるが、私は最初の頃ほとんど暗黙のうちに、当然に関連性のある問題であると考えていた。  一方で、なんとなく座りの悪さを同時に考えていたのだが、 EON/W で神名龍子氏が、「行きすぎたジェンダーフリ...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 江原由美子編 『フェミニズムとリベラリズム』
  • 江原由美子編 『フェミニズムとリベラリズム』  フェミニズムはリベラリズムの延長線上に位置するのか、それとも異なるものを求めるものなのか、本書はこの古くて新しい問題を正面から論じた論考を集めた、刺激的な一冊である。  リベラリズム、「自由主義」と通常訳される思想は、大まかには①個人主義,②改良主義,③公私二元論に基づく...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 上野千鶴子編 『脱アイデンティティ』
  • 上野千鶴子編 『脱アイデンティティ』  「アイデンティティ」は賞味期限切れ、なのだろうか。本書のタイトルは、「日本人」として、「在日」として、「部落民」として、「ゲイ」として等々、インフレ的に遍在しているかのようにも見える「アイデンティティ」に対する、挑戦である。  日本においては「アイデンティティ」概念すら確立されて...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 新優生学とジェンダー
  • 新優生学とジェンダー  果たしていわゆる出生前診断において、胎児が障害をもつ場合(あるいは同性愛傾向や性同一性障害と置き換えることも可能であるが)、中絶が許されるか、という問題について、ジェンダー論の立場からはどのような答えが可能なのだろうか。  このような場合に中絶を許容する考えは、新優生学と呼ばれる。優生学(eug...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 性同一性「障害」
  • 性同一性「障害」  「性同一性障害」という言葉に、いつもながら引っかかりを感じる。いうまでもなく、これはgender identity disorderという英語の医学用語の直訳であり、日本においてはdisorderは「障害」と訳されるのが医学界の定訳ということであるから、そこに深い意味が込められているということは、お...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 性別の自己決定
  • 性別の自己決定 フレームワーク 1.はじめに  近年、「性の自己決定」及び「性別の自己決定」という語を耳にする。性別をめぐる問題は、従来から相当に論じられてきたが、これまでは男性/女性の性別が固定的であることを前提に、男性女性間の差別の解消という形で論じられてきた。このため、堕胎の自由など一部の論点を除いて、自己決定権...
  • 全体公開 2007/12/21
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  • 性別の法的基準について
  • 性別の法的基準について ※この原稿は、本年1月に書いた、「 手術要件について 」を大幅に増補したものである。  巷で言われている、戸籍上の性別表記の訂正もしくは変更問題について、これを立法により解決することは、直接的または間接的に、性別を分ける基準を法定することである。衆知の通り、現在のところ、この国の法律で、性別によ...
  • 全体公開 2007/12/21
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