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法学部試験対策で検索した結果:182件
暴力団対策法はすべての暴力団を規制するものではなく、「指定暴力団」のみを規制する。 まず、一定の要件を満たす暴力団を「指定」する。そして、公安委員会が暴力団を「指定暴力団」に指定する。そして、指定暴力団の活動(民事介入暴力)を規制する。これは刑事法ではなく、行政法による規制であ...
1.制度の意義 財産分与とは婚姻生活中に夫婦で共に協力し、築き上げた財産を離婚時に精算し分け合う制度である。財産分与は慰謝料と異なり、離婚原因がどちらにあったとしても請求することができる。 財産分与には以下のような性質がある。 第一に、清算面として、婚姻生活の中で夫婦が協...
1 甲がX の顔面を平手で数回殴打した行為は暴行罪( 2 0 8 条) の実行行為にあたる。もっとも、甲の行為によって、X に傷害の結果が生じている。そして、甲はけがをさせるつもりはなかったのであるから、傷害の故意を認めるこはできず、暴行の故意が認められるにとどまる。このように、...
援用権者の範囲について 1 総説 Ex.Bの主債務は 10 年が経過(消滅時効にかかっている)、Cの保証債務は 7 年が経過した。 保証債務の時効が完成していない場合、Cは主債務の時効を援用することができるか。時効の援用権者は 「当事者」(145 条)に限られている...
物上代位は物権法にとどまらず、債権法でも関連して問われる分野です。試験では主に事例問題で、権利の性質から物上代位の可否を考えさせる問題が出題されています。 1. 物上代位とは (1) 定義 物上代位:担保物権の目的物が売却、賃貸、滅失、毀損により、目的物そのものから優先弁済...
一 法律上人の死亡 (1)死亡 平成9年の「臓器移植法」の成立により、現在日本では脳死と心臓死という2つの死の定義が 存在する。 (2)認定死亡(戸籍法89条) 水難、火災、戦争などで死亡したことは確実だが最後まで遺体を確認できない場合に、取り調 べにあたった...
1 実行の着手とは、実行行為の一部を開始することをいう。 2 実行の着手が認められると、未遂犯として原則的に処罰されることになるが、実行の着手に至らなければ予備・陰謀にとどまり原則として処罰されないため、実行の着手は、未遂犯と予備罪・陰謀罪を区別する基準として重要である。 3...
1 政党とは、共通の政治的意見を持つ人々が、その意見を実現するために組織する政治団体のことをいう。 日本国憲法は政党について、格別の規定を設けていないが、結社の自由(21 条1 項)を保障し、議院内閣制(66 条3 項、67 条、69 条)を採用しているので、政党の存在を当然の...
一 XがYとの間の契約をなかったことにするために考えられる法律上の根拠としては、a詐欺(96条)、b錯誤(95条)、c暴利行為(90条)が挙げられる。以下、これらにつき検討する。 a詐欺(96条) 1 XはYの詐欺による取消を主張することができるか。 (1) 詐欺とは、...
ここから物権変動に入ります。総説分野は抽象的な論点が多いのですが、不動産物権変動・動産物権変動を理解するための前提となるので、飛ばさないようにして下さい。この分野では物権行為の独自性の論点が重要です。 1. 物権変動とは 物権の変動とは、物権の発生・変更・消滅をいい、物権の主...
因果関係 事例:深夜の公園においてXらに繰り返し暴行を受け、引き続き、マンションの居室においても暴行を受け て顔面打撲傷などの傷害を負った被害者Aが、高速道路に逃げ込んだことにより自動車に惹かれて死亡した 事件(最高裁平15.7.16) 1 XらはAに長時間激しい暴行...
1 共同正犯は、2 人以上共同して犯罪を実行した者である(60 条)。 2 ここで、共同正犯は正犯の一種であって、行為者が、各自の犯罪を実現するために規範的障害となりうる他人の違法な行為を相互に利用し合って、当該犯罪を実現しようとするものと考えることにする(行為共同説)。 3...