読書感想文の書き方

読書感想文とは

大学のゼミで使うような本は、専門的なものが多いため、夏目漱石、太宰治、芥川龍之介、志賀直哉の作品集や感想文の見本などは、簡単にネットで探す事ができません。
本を読みながら素直に感じたことを文字で表現し、自分の感情と向きあうことが読書感想文を書いていく上でのポイントとなります。
インパクトのある書き出しをすると更に読み手にとっても興味を持たせることができます。

読書感想文とは本のあらすじや紹介などを書く文章ではありません。読み手が本を読みながら影響を受けたり感動を受けたりと、感じ取ったことを作文としてまとめたものが読書感想文です。どこにどう感心・感動を受けたかを読み手に伝える文章です。

1 読書感想文の書き方

(1) 本を選ぶ

自分の興味のある分野の本を読むと感想文も書きやすいですが、早く読める短編小説を読むのも一つの選択です。特に普段から本を読んだことのない方や、本を読むことが苦痛な方は読んでみたくて関心が有り興味の湧きそうな本を選んでみるといいです。または、友達や先生の推薦やベストセラーなど周りの人の意見も参考にするのもいいです。

(2) 本を読む

本の全体像を掴むためにも選んだ本は最初から最後まで読むことが大切です。本を読みながら作者の書こうとしているテーマがなんなのか、そのテーマに関与するキーワードを書きだすとより感想文が書きやすくなります。印象に残った文章や感動したところに付箋でメモなどを残すと感想文を書く時に役立ちます。

(3) 読書感想文の構成

どの文書でも、「起-承-転-結」という原則はあります。感想文にも、「序論→本論→結論」があり、これはレポートの作成として一番重要なポイントです。レポートを書く場合、序論や結論には一つの段落をあてます。本論は、論理にしたがっていくつかの段落に分かれます。200字程度をメドに改行をして、段落を作っていきます。一つの段落には一つの主題があります。ですから、小見出しをつけ、それを並べていくと、全体の論旨につながりが見えてくるはずです。

序論 - どうしてこの本をえらんだのか・前評判・最初の感想などを書きます。
本論 - この本のテーマや心に残ったこと、それに関して自分の体験、考えなどを書きます。
結論 - テーマを踏まえたまとめ的感想及び自分に与えた影響などをかきます。

★ 読書感想文の作成ポイント

- 本を読む前に、何でこの本を選んだか書いてみる。
- 本を読む前に、どんな本だと思ったか書いてみる。
- 本を読む前に、そのテーマでどんなことを思ったか書いてみる。
- 何のテーマだったのかメモしておく。
- 本を読んだ後、気付いたことをメモしておく。
- 分からないことをチェックし、ネットで調べてみる。

2 終わりに

読書感想文のために選択した本を読むときは、気になったフレーズや感心したフレーズなどに付箋をしその時に感じたことなどをメモをしながら読むと、感想文を書くときに読み直すことなく文章を書くことが出来ます。人それぞれに文章を書くときのクセがあるでしょうが、読み手がいかに読みやすく理解できるかを念頭に置きながら読み直したときにはおかしい文章などを直すようしっかりチェックしましょう。