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文学で検索した結果:1,966件
文学と芸術は、日本においても古代から関わりがあり、発展してきた。 加藤周一氏は、日本の芸術家と社会との関係性には二つの型がある、と論じている。(参考文献①)一つは平安時代のように芸術がその社会の中で生きてゆく為に必要不可欠なものであった平安時代タイプである。またもう一つは鎌倉時代...
トリストラムとイゾーデは、ラーンスロットとギニヴィアと並ぶ「アーサー王とその騎士たち」に含まれる悲恋物語である。 トリストラムもラーンスロットも、王妃との不義がきっかけで、国を巻き込んで悲劇を生んでゆく。 この作品達が今日でも語り継がれ残されている理由は、やはり二人が忠誠心を...
公家と武家の年中行事の類似点と相違点を述べる前に、そもそも公家と武家の違いはどういうものなのかを考えてみたい。 村井康彦氏によると「平清盛も源頼朝も、もとを辿れば賜姓皇族であり、つまりは貴族であったように、公家と武家とはルーツを同じくする同根の存在であった」とある。(参考文献①...
今回『イギリス名詩選』のブレイクとワーズワスの詩の中で、一番印象に残ったのはワーズワスの「水仙(The Daffodils)」である。 ちょうど先日、我が家の庭にちょこんと咲いている水仙を摘み、部屋に花を活けた所だったのだ。よって季節は今冬であり、私の中で水仙は寒さで凍える冬に、...
グリム兄弟の兄、ヤーコプ・グリム(1785~1863)は言語学者として研究に従事する一方で、外交官としてウィーン会議の随行員やフランクフルトの第1回国民議会の代表員になって活躍した。 この二つの議会の参加で彼が述べた意見より、一貫した彼の信念を伺うことができる。 まず1815...
『源氏物語』の「桐壺」に見られる内裏・ 後宮のかかわりについて 1.はじめに 平安時代の後宮の発展により、ここに住む女性達によって作り出された女流文学も洗練され、一層リアルに近づいたものとなった。 その中でもあまりにも有名な『源氏物語』では、内裏・後宮はどのように描かれただろうか...
今回私が鑑賞したのは、この春の季節に相応しい『田村』の能から始まり、続いて『鬼瓦』の狂言、そして『安達原』の三作品である。能と狂言は室町時代以来密接に関わり、互いに発展していったが、今回の作品の随所にもそのような点が見受けられる。三作品をそれぞれ紹介しながら、その関わりがどのよう...
「きれいになる原爆文学」の行方 「広島の記憶の世界化、原爆の記憶の普遍化を装いつつ、その実、『唯一の被爆国』というナショナルな潜在感情に訴えかけようとしている側面は無視できない」。以上は日本文学特殊研究Ⅱの授業内で扱った、川口隆行氏の『原爆文学という問題領域』からの抜粋である。...
人間の本音というものは、一般に嘘と事実の境目から分かってしまうものである。例えば、事実であることを事実でないと言い張る場合は、事実を隠蔽する意図があることが窺える。つまり一つの主体が発する事実であることと、事実でないこと、の情報の分析から、その主体の真の意図が窺えると考える。その...
私にとって「アーサー王とその騎士たち」で最も印象に残った騎士は、なんといっても花形の湖の騎士・ラーンスロットである。 騎士として充分な才能を持ち、容姿は抜群、男性からも惚れられるような相手である。たとえそれが世間的に許されない関係であっても、自分を喜ばせる為に、戦いに次々と勝ち...
十八世紀後半から十九世紀前半、イギリスでは多くのロマン派詩人が誕生した。フランスと違い立憲君主制であったイギリスでは、国家を揺るがす程の勢力にはならなかったロマン主義であるが、逆にそれが多彩な才能を生み出す原因になった。 そのロマン派の第二世代の一人、パーシー・ビッシュ・シェリー...
今回のスクーリングの講義をきっかけに、 自身の健康について振り返ってみた。ここ五年近くは風邪をひいて病院へ通うこともなく、歯科に通うことすらない程ありがたいことに健康である。会社の人間ドックなどの検査でも、実際何もひっかかることすらない。むしろ血液も非常に綺麗な状態であると、褒め...